top of page

木造建築物の構造の話(その2)

執筆者の写真: 矢野矢野

今回は耐震基準について書いていきます。


最近、ニュース等でよく耳にする

「 新耐震基準」は43年前の1984年に改正され2000年までの基準で、現在は

「 現行耐震基準」または「新・新耐震基準」と 言われています。

新耐震基準で耐震壁の「壁量計算」を

現行耐震基準で「耐震壁の配置バランス」「柱頭柱脚の接合方法」が規定されました。


通常、建物の構造設計は建築基準法に基づいて行われ

基準法の規定を満たす建物は

「中地震では損傷しない事」

「大地震時には人命を守る事」

を目標に設計しています。

具体的には

震度5強程度の地震では、構造体は損傷せず、住み続けることができます。しかし、

震度6弱以上の地震(6弱、6強、7)では構造躯体が損傷する可能性が大きいです。


ここからが大切で、建築基準法では何度も被災することを想定されてなく、

1度大きな地震を経験した木造住宅は、当初の耐震性能がなくなっているかもしれません。

一般的な認識での建築基準法を満たしている家は大地震でも

「住み続けることが出来る」というのは間違いで

建築基準法の最低基準の安全な家は、大きな地震から一度だけ命を守り

「住み続けることは考えていない」というのが正しいのです。

ですので、計算もせずに経験や勘で…というのは論外です。


では、どうすればいいのかを次回に書いていきます。



最新記事

すべて表示

年始のご挨拶

新年あけましておめでとうございます。 旧年中は多くの皆様に支えられ、 弊社も一歩一歩成長する事ができました。 心より感謝申し上げます。 本年も機能美を追求し「暮らしを豊かにするデザイン」をテーマに 一つ一つのプロジェクトに心を込め、皆様の期待を超える空間づくりを...

年末のご挨拶

今年も残りわずかになり 年末のご挨拶をさせていただく時期となりました。 皆様にとって2024年はどの様な一年でしたでしょうか 匠都設計は今年も皆様のおかげで 無事年末を迎えることができました。ありがとうございました。 来年、匠都設計は創立20周年を迎え、...

子育てグリーン住宅支援事業 創設

今年度で住宅の省エネ化を支援する補助金は終わると思われてたのですが 2050年カーボンニュートラルの実現に向けて住宅の省エネ化の支援を強化するため、 国土交通省及び環境省は、新たな補助制度を創設しました。 今回から新設された「ZEH水準を大きく上回る住宅(GX志向型住宅)」...

Comments


Contact

Address

Social

Call

0894-29-1172

Email

愛媛県八幡浜市舌間2-572-2
 

  • Instagram
  • Facebook

© 2024 by Naruto Architects

Go up

bottom of page